平成26年度 昭和女子大学入学式
なんでも質問大会
【授業紹介】環境考古学
【歴文生による授業紹介シリーズ】日本近現代史料解読
みなさんこんにちは。歴文2年生のN.I.です。
大型連休も終わり、そろそろ授業に慣れてきた頃でしょうか? 歴文ブログでは【歴文生による授業紹介】をはじめることになりました。歴史文化学科が気になる受験生の皆さんや今後の履修に迷っている歴文生のみなさんは、ぜひ参考にしてくださいね。
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今回ご紹介する授業は、松田忍先生の「近現代日本史料解読」です!
この授業は明治時代に政治家たちの間で取り交わされた手紙を受講者全員で読み解きながら、その内容をまとめていく、実習系の授業。最大の特徴は、学生たちで史料の「謎解き」をしていくことです!
毎回授業中に違う手紙を読み解いていくのですが、読んでいると必ずと言っていいほど、その手紙だけではわからない謎が出てきます。ここに書いてある○○って誰?この電報って何?などの謎を学生たちで調査していき、その結果を報告するのがこの授業の面白いところです。
受講している学生からも、「史料解読は苦手だけど楽しい!」「フレンドリーな雰囲気で楽しく史料解読の知識を学べています」と評判です。
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(とある日の授業の後、担当の松田先生にお話を伺いました)
松田先生(以下、先生)「おつかれさん!堂々と報告できてたじゃない」
――今日はありがとうございました。やっぱり壇上に立って発表するのは緊張しますね。
先生「いやぁ、ポイントを押さえたいい報告だったよ。今回の報告の準備で苦労したのはどんなところだった?」
――当時の政治情勢の調査ですね。まさかロシア史を調べることになるとは…(笑)
先生「Iさんの担当する手紙は外交のことに触れていたから相手国のことも調べないとね。でも授業の合間をぬって国会図書館行って、謎の人物『ヲーガク少将』が誰なのかを突き止め、日本とロシアと清の微妙な駆け引きを説明できたのは、ワンポイントゲットだったよな。それから相方のNさんが『皇后が病気で・・・』という謎の電報の現物を探し当てたのはお見事でした!全部の謎が解けて気持ちいい報告だったね 」
――高校までの教科書には絶対乗ってないような重要人物がたくさんいるのがわかって新鮮でした!
先生「歴史っていうのは調べれば調べるほど広がるからね、そこがまた面白い。」
――さて、今日の授業の話はこのあたりにして、そろそろ本題に。先生が考えるこの授業のねらいを教えてください。
先生「この授業は受講者の皆さんが、明治時代の手紙の「お宝鑑定」をして、一つ一つの手紙の見どころを紹介できるようになることを目指しています。史料の見どころを正確に理解する力は歴史を研究するための土台となる重要な力だからね!日本近現代史ゼミに入りたいかなぁと漠然と思っている1年生、2年生に取って欲しい授業だね。」
――参加型の授業なので、先生と学生との距離も近く感じますよね。学生に求めることはありますか?
先生「こういう実習系の授業は雰囲気が楽しくないとつまらないので、音読する時は元気良く、書簡の謎を解こうとするときには一生懸命に考えて、間違える時には豪快に間違える(笑)という具合に積極的に絡んで欲しいなと思っています。自分が授業を支えているんだという意識があるといいね!」

みんなでつくる授業を目指しています
――なるほど。今年使っている史料はどんな意図で選んだんですか?まぁ、授業ですでに聞いて知っているんですが(笑)
先生「いちおう、そこは松田の口から語らせてくれ笑 毎年いろいろなテーマを決めて、たくさんの手紙を読んでいるんだけど、今年のテーマはね、日露戦争開戦直前の「日露開戦か?避戦か?」で緊迫した数ヶ月に、当時の総理大臣だった桂太郎が書いた手紙と受け取った手紙をとことん読もうぜってノリでやっています。そうすることで、戦争直前の国家機密がわかり、首相とか元老の焦りと決断が手に取るようにわかるようになるからね。生々しい歴史に触れられるというのは近現代好きにとってはたまらないんじゃないかな?!」
――そうですね。でも、日露戦争じゃなくて、幕末とか戦時期とかが好きな学生もいると思いますが楽しめますか?
先生「日露戦争に興味がなければつまらないかというとそんなことはないと思うぞ!手紙を読み解く時には、手紙に登場するたくさんの人物の関係を読み取る必要があるんだけど、この授業では、手紙を一文一文解説しながら人物相関図みたいな図にまとめて、わかりやすくするようにしています。最初は意味不明だった人間関係を少しずつ解きほぐして理解することって、それ自体すごく知的で楽しい作業だよね!パズルを解いてるみたいな気分。これは絶対にハマるはず!!!で、この授業で身につけた史料読解の方法、つまりパズルの解き方を使って、あとは自分の好きな時代を好きなだけ研究していけばいいんだよ」

手紙を一文一文現代語訳しながら、こんな感じに人の動きをまとめていきます。歴史が徐々にあらわに!
――たしかに、謎が解けたときの爽快感はやみつきになりそうですよね。前期と後期では取り扱う内容が違うと伺いましたが、後期はどんなことを?
先生「後期は原敬日記を教材に使って、筆で書かれたくずし字を読めるようになろう!という内容だよ」
――さいごにブログ読者の方に一言、お願いします。
先生「いつもご覧いただきましてありがとうございます!受験生の皆様はぜひ一度オープンキャンパスにおこしください。在学生の皆さんはぜひこの授業とってみてください。楽しいぞ~♪」
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いかがでしたか?興味を持たれた方は是非受講してみてくださいね~!
(N.I.)
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教育実習に向けて直前講義
【歴文生による授業紹介シリーズ】日本美術史基礎
こんにちは。歴文2年のH.N.です。
歴文生による授業紹介シリーズ第2弾!
今回は植松勇介先生の「日本美術史基礎」をご紹介します!
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日本美術史基礎は、一回の授業で一つの美術作品とじっくり向き合う授業。
とにかく文章を書く!というのがこの授業の最大の特徴。
スライドショーに映し出される一枚の写真を見て、第一印象をまとめ、先生の講義を聞きます。作品そのものに対することだけでなく、制作秘話や時代背景にまで触れるところが、この授業の面白いところ。最後には映像をみながら、習ったことを自分の考えを含めてまとめるので、文章力も向上させることができちゃうのです。

作品をみた第一印象を自分のコトバでまとめます
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☆☆☆☆☆植松先生に突撃インタビュー☆☆☆☆☆
――さっそくですが、お話しを伺わせてください!この授業のコンセプトはなんですか?
先生「ひとつは美術作品をじっくり見てもらうってことかな。日本美術史基礎では奈良や京都の作品を取り上げてるんだけど、実際にその奈良や京都をまわっているような、バーチャル体験ができたら良いなって思うんだよね。そのために地図で場所も確認するしね。」
――それで行き方の説明もしてくださるんですね!では取り扱う美術作品はどうやって決めているんですか?
先生「さっきも言ったけど奈良・京都にあることが前提。前期の京都は彫刻と絵画が半々になるようにしたり、時代をバラバラにしたり、できるだけ偏らないようにしてるんだけど、奈良はどうしても仏像中心になってしまうのが…イマイチ(笑) 難しいんだよねー。」
――先生は授業の最初に先週の復習として、授業内で提出した何人かの直筆レポートを配付して紹介しますよね。狙いを教えて下さい。
先生「一つの作品でも学生によって感じることは全く違うんです。他の人が感じたことを知ることで大いに刺激を受けて欲しいんだよね。」
――確かに。自分とは全く違った意見が聞けて、とても面白いです。では、先生がこの授業で学生に求めていることはなんですか?
先生「作品をよく見ることと自分のコトバで書くってこと。美術史の専門用語で『叙述』とか『description』っていうんだけど、これが重要で、自分の意見を文章にするっていうことは意外と日常ではしないでしょ?そういう訓練をして欲しいんだよね。だから作品をボーっと見ることは困る(笑) 感じたことは自分のコトバで書く!」
――なるほど。最後に、この授業のアピールポイントを教えて下さい!
先生「アピールポイントですか(笑)自由に意見が言えるってことかな。自由に発想する、発想できる。(それが美術史的に間違っているかどうかは関係なく、)言葉にして、意見を言うことができる。あとは実際にホンモノを見に行った時、ガイドもできるようになれる!(笑)それくらい踏み込んだ話をします。」
――植松先生、ありがとうございました!
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毎週授業内で提出するレポートは、そこまで大変ではありませんよ!難しく考えないで、思ったことを書けば、ダイジョウブ!
ぜひ、受講してみて下さい(^^)
(H.N.)
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【歴文生による授業紹介シリーズ】近代女性史文献講読
歴史文化学科の受験を考えている高校3年生の皆さん、歴文生の皆さん、こんにちは。歴文1年のS.Yです。受験生の皆さんは中間テストが終わり一息ついた頃でしょうか。そろそろ志望校を本格的に決める時期でもあると思います。歴文には学ぶことが楽しいと思える授業がたくさんありますよ。この記事が少しでも進路に悩む受験生の方のお手伝いになれたら嬉しいです。もちろん、歴文生の皆さんのお役にも立てたらなおさら!
それでは、歴文生による授業紹介シリーズ、第3回目。是非お付き合いください。
今回は掛川典子先生の「近代女性史文献講読」についてご紹介いたします!
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☆☆☆☆☆授業紹介!☆☆☆☆☆
この授業は受講者が順々に『青鞜』や関連史料を音読し、それに対する掛川先生の解説を聞き、自分の意見・感想をまとめていくことが主となっています。今期の受講生は約25人の少人数で行われている授業です。講義的な色合いの強い授業ですが、テキストは自分たちで音読し、意見をみんなの前で発表することもあるので考察力を鍛えることが出来ます。しかし、この授業の魅力は他にもあります。それについても早くご紹介したいのですが、お楽しみはまた後ほど。まずは授業に関して、もう少し詳しくご紹介致します。
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「近代女性史文献講読」は隔年開講(前期のみ)で、歴文の選択必修であるT科目のひとつです。今回扱っている史料は上記の通り『青鞜』です。タイトルを聞いたことはあるけれど、実際に読んだことはない。そんな人が多いのではないのでしょうか? 私もこの授業が始まるまでは一度も読んだことはありませんでした。参考までに当記事執筆時まで読んだものを挙げますと、与謝野晶子の「そぞろごと」や平塚らいてうの「原始女性は太陽であった」や「人形の家」に対する、加藤みどりや上田君、平塚らいてうの評論です。
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では、肝心の授業内容は簡単なの?と聞かれますと、残念ながら答えはノー、です。『青鞜』の執筆を担当していたのは、皆、学のある女性ばかりなので、文中で使われる「たとえ」一つとっても難解なものが多いです。また、『青鞜』には詩や小説だけでなく、戯曲等に関する評論なども多いので、その大元である題材への考察も必要になってきます。これだけ聞くと大変そう、面倒そうと感じてしまう人が多いかもしれません。しかし、事実関係や複雑な背景を整理して読み解いていくことで、知識を深めることはもちろん、自分の「考える力」を伸ばすことも出来ると思います。それに、楽だけれど、話を聞くだけの授業より、少し苦労した分、身になる授業のほうがいいと思いませんか?しかし、これだけではアピールポイントとしては若干弱い気がするので、秘密兵器をここで使いたいと思います!(笑)
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「近代女性史文献講読」最大のお勧め受講ポイントは、何といっても掛川先生の解説、です!上記でご紹介した通り、授業で取り扱う史料はただ単純に読むだけではあまり理解できないものが大半です。しかし、そんな難しい史料も、掛川先生の豊富な知識と巧みな話術で解説していただけるので、意見・感想発表のときに発表者の着眼点がそれぞれ違っていて、新たな発見をすることが出来ます。『青鞜』の中でも様々な評論の意見があるように、それに対する感想も十人十色で、「そういう考え方、感じ方もあるのか!」と視野が広がります。また、先生の解説を受けて、授業後に回収するリアクションペーパーにもたくさん感想などを書き込んで提出する受講生が多い(掛川先生談)ことからも、授業は難しいけれど、それだけではなく楽しいということがお分かりいただけるかと思います。
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☆☆☆☆☆受講生へアンケートしてみました!☆☆☆☆☆
私の意見だけでは説得力にも面白味にも欠けるので、ここで受講生のアンケートを幾つかご紹介して、生の声をご覧いただきたいと思います!
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質問1 1ヶ月授業を受けてみての感想は?
現在とは違う状況に置かれていた女性の思想や強さ、たくましさ、その裏にある弱さなどを読み解くことができて新鮮
今まで触れたことのない資料を読むことができて面白い
今の女性の立場がどう成立してきたのか学べて楽しい!
といったような回答を頂くことができました。 「史料解読が難しい」といった回答もありましたが、それ以上に、「先生の解説がわかりやすくて面白い、楽しい」といった感想のほうが多かったです。「この授業を受けて興味・関心の幅が広がったり、新たな刺激を受けた!」といったような感想も頂きました。
また、「少人数授業で学習環境が良い」といった感想や、「毎週音読をするので発声が良くなりそう」といった感想も!特に後者のほうは他の講義的な授業では出てこない感想なのではないでしょうか。将来のことを考えるとハッキリと周りに伝わるように話すことができるのはとても重要なスキルですし、こういったことが鍛えられるのもこの授業のアピールポイントの一つなのではと思います!
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質問2 授業を選択した理由は?
「女性史を学んでみたかった(関連史料を読んでみたかった)」という回答と、「掛川先生の授業だから」といった回答が大半でした。かくいう私自身、受験の際に聞いた掛川先生のお話がとても面白く、勉強になるお話だったので、授業を選択してたくさんお話を聞いてみたいと思ったのがこの授業を選択したきっかけです。「女性史に興味があり、更に担当が掛川先生だったので選択した」といった回答も多数頂いたので、やはり、興味のあるものを楽しく学べる、ということがこの授業の魅力の一つだと思います!
そのほか、「昭和女子大には女性に関する授業も多く、女性について学ぶ良い機会だから選択した」といったような回答なども頂きました。
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質問3 受験生やどの授業を選択するか悩んでいる人へ一言!
「掛川先生の話は面白くて分かりやすく、興味を惹かれるものが多い、授業を受けて話を聞いていると視野が広がりますよ」といった回答から、「先生の人柄が良い、お話を聞いているとタメになるだけではなく明るく楽しい気持ちで授業を受けることができる!」といった回答まであり百人百様でした。
その他にも、「近代史のジェンダーや女性史に関してたくさん学ぶことが出来るので近現代を専攻したい方にはオススメ」といった回答や、「多方面から一つの史料を見つめることが出来るのが面白い」といった回答も頂きました。
受験生向けには「昭和女子に入学するなら『近代女性史文献講読』を受講すべし!」といった力強い回答や、「歴文に入学すると興味のあるもの以外の世界も広げることが出来ます!」というような回答まで頂くことが出来ました! たくさん紹介しましたが、参考になるものはありましたでしょうか?
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個人的にも一番にオススメする理由として挙げるならやはり、掛川先生のお話が面白い!ということです。先生の豊富かつ多彩な知識から披露されるお話や小ネタは本当に面白く、そして自分の為になるものばかりです。先生のお話を聞いていると、どんどん知識や興味の幅が広がっていくので、学習することが楽しく感じられるようになりますよ!
「近代女性史文献講読」は隔年開講のため、次回の開講は再来年の前期と間が開いてしまいますが、現在授業選択している学生は3年生や4年生も多く、どの学年の人が受講しても楽しく学べる授業です! 今後入学される方だけでなく、現在1年生や2年生で、この授業に興味を持たれた方や今期取れなかった!という方にも受講していただきたいです!
楽しく学びながら自分をスキルアップすることが出来る「近代女性史文献講読」、とってもお勧めです!
皆さん是非是非受講してみてくださいね♪
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【ぷち遠足】世田谷歴史散歩いってまいりました!
こんにちは、松田忍です。
歴文ブログでも告知しておりました「ぷち遠足 世田谷歴史散歩」ですが、本日行って参りました!ここ最近天気がぐずつくこともあったので、雨を心配していたのですが、お天気は快晴!夏一歩手前の強い日差しの中、学生と先生、助手さんたちで連れだって、半日のんびりと散歩いたしました。
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昭和女子大学を出発して世田谷学園沿いの道を北上し、予定通りのコースを回っていきます。最初に訪れたのは三宿神社。一歩境内に入るとひんやりと心地よい風が!!烏山川と三宿川にはさまれたこの地はもともと要害の地、地形図を見ながら歩いていきます。
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世田谷区太子堂の地名の由来となった太子堂がある円泉寺も訪れました。円泉寺までは昭和女子大学から歩けば10分程度だと思うのですが、意外とみなさん来たことないんですよね。渡辺先生もご退職になったあと、世田谷の散歩をするようになって、はじめていらしたそうです。かくいう松田もこの企画で初めて訪れました。写真は太子堂脇に安置された、どことなく愛らしい聖徳太子像。
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紫陽花の見頃もあと少しですね!
学年の枠を越えて初対面で意気投合する2人!なにで盛りあがっているのかは本人たちに聞いてください笑
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徳川家ゆかりのお寺・森巌寺の大イチョウ。
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北沢八幡神社での一コマ。助手さんたちも今日勤務日だったSさんをのぞいて(残念!)ご参加下さいました。企画者としてはとても嬉しかったです。普段頼れる助手さんたちもこういう企画になると、「元歴文っこ」の血が騒ぎ出して、ウキウキするところが歴文っぽくていいですよね!笑
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世田谷を抜けた後は目黒区駒場に向かい、日本民藝館では「九州の陶磁展」、東大の駒場博物館では「《終わりなきパリ》、そしてポエジー« Paris sans fin », et ses poètes —アルベルト・ジャコメッティとパリの版画展—」を見学しました。展示品に対する、江中先生、掛川先生のご感想をうかがって、とても勉強になりました。
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歴史散歩のシメは、学生時代の松田行きつけのたこ焼き屋さんで、たこ焼き&かき氷。用事があって途中で抜けた人もいたのですが、残ったみんなであわせて約150個のたこやきを食べました!「おフランス」の江中先生がたこ焼きを上品に召し上がる貴重画像も!(江中先生スミマセン、載せちゃいました笑)
1年生たちは上級生と一緒にたこ焼きをつつきながら、いろいろな話を聞いて、「学生生活、頑張らなきゃまずい!」という思いを新たにしたみたいですよ。
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さてさて、ご参加いただいたみなさまお楽しみ頂けましたでしょうか。今回授業と重なって参加できなかった人、ゴメンナサイ!本当に残念です。
去年、今年と世田谷を歩いてみて、たいへん楽しく歴史の勉強ができましたので、「世田谷歴史散歩」また企画したいなと思っております。世田谷には、等々力渓谷から五島美術館なんていう王道コースもありますし、ちょっと電車に乗って喜多見あたりの神社めぐりってのも楽しそうですね。古墳だって野毛大塚古墳がありますからね。またよい季節になったら企画しますので、学生のみなさま、先生方、是非ご参加下さいませ。
(松田忍)
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おまけ
「『そうだ 世田谷、いこう』の決めポーズをお願い!」という松田の無茶ぶりに応じてくれたIさん。

そうだ 世田谷、いこう

ぷっ笑
夏季集中講座「伝統芸能実習」について
先日紹介しました、真柴久吉・武智光秀の人形を実際に遣ってみる
「伝統芸能実習」
という授業を本年度から開講します!!
夏季集中、履修人数制限がありますが、ただ今、歴史文化学科教授室で登録受付中
興味のある方は研究館5階歴史文化学科教授室(5T03)まで =3
ふるってご参加ください!!

右の写真は「伝統文化の現場」授業内(H25年度)での三人遣い体験風景
【歴文生による授業紹介シリーズ】ヒエログリフ入門
皆さん、こんにちは!!歴文1年のH・Kです!今回は、歴史文化学科ならではの授業を取り上げます。
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突然ですが皆さん!
古代エジプトに興味はありませんかっ!?
なんと!昭和女子大学で古代エジプトをヒエログリフから学ぶ事が出来ます!まずそのためにはヒエログリフの解読方法を学ばねばなりません。今回は、吉成薫先生の『ヒエログリフ入門』をご紹介します
ヒエログリフとは、古代エジプトの遺跡や遺物などに記されている文字です。ロゼッタ石から、フランス人の言語学者シャンポリオンが解読しました。世界史の教科書に載ってますね
ヒエログリフの勉強は、発音を覚えるところからはじまります。そして象形文字ではありますが、漢字と違い絵と文章に関連はありません。ヒエログリフは、発音を表す文字なのです!
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「読めるようにはなりたいけど、かなり難しそうだな~」と思ったそこのあなた!!
最初から読める人なんているわけない!
ヒエログリフ入門の受講者は、歴文から15名ほど、歴文以外からも、ヒエログリフに興味を持って受講している方もいらっしゃいます。
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受講している学生に「ヒエログリフ入門」について聞いてみました。
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Q1.ヒエログリフ入門の授業を一言であらわすと?!
「エジプトへの扉」(はねありさん)
まさにそれですね!
「古代へタイムスリップ!」(マヨネーズさん)
古代文字で気分は古代人!
その他に、「不思議」や「興味深い」、「解読」など多くの回答が寄せられました。
古代文明の文字って、どこか不思議な感じがしますよね!
Q2.なぜヒエログリフ入門の授業をとりましたか?
「『私、ヒエログリフ読めるの♪』って言えたら、なんかカッコよくないですか?」(ばーばさん)
確かに・・・ヒエログリフが読める女性になりましょう!(笑)
「ヒエログリフで日記が書きたいから」(ぽんずさん)
クールな日記になりますね!(^O^)/
そしてこんな意見も・・・
「古代の中東が舞台の漫画が好きで古代エジプトに興味があったから」
マ○とか王家の○章とか、古代の中東地域を舞台にした漫画はいっぱいありますね。
キッカケは十人十色ですね。
Q3.あなたがヒエログリフを学んで感じたこと、面白いと思ったことは?
「象形文字なので、書く際は絵心が試されること」(人形埴輪さん)
ヒエログリフって、絵文字ですもんね。色々な絵文字があるから、絵心も必要かもしれません(笑)
「ますますエジプトが好きになりました。エジプトに行きたーーい!」(みるくてぃーさん)
読めるようになってエジプトに行ったらきっと楽しいはず!
「ヒエログリフ<吉成先生で面白いです」(オソーさん)
先生が楽しければ授業も楽しいですね!!
この他にも、「絵文字だから面白い」や「自分の名前が描けて面白いと感じた」などたくさんの回答がありました!
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吉成先生の丁寧な解説で、ヒエログリフと向き合ううちに、だんだんと読めるようになっていきます。
授業を受けていくうちにだんだん読めるようになってゆく自分を想像してみてください!
博物館にあるヒエログリフで描かれた石板を読めるようになったら楽しいと思いませんか?
ヒエログリフの扉を叩いてみましょう!
↓↓↓拡大↓↓↓
↑↑↑「石の上にも3年」↑↑↑
一緒に粘り強く勉強していきましょう!!
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新規開設「伝統芸能実習」について大谷津先生のお話をうかがってみました
こんにちは、松田です。ムシムシして参りました。季節の変わり目のこの時期、風邪っぴきの学生さんも多いようですが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。
さて、本日は、この夏いよいよ始まる集中講義「伝統芸能実習」について、ご担当の大谷津先生にお話しをうかがってみました。 すでに歴文ブログでも紹介していますが、「伝統芸能実習」は実物の人形を使って、人形浄瑠璃の一場面を学生たちで実際に演じてみようという体験型の授業です。
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松田忍:いよいよこの夏から「伝統芸能実習」の授業が始まりますね~。大谷津先生から何回かお話しは伺ったことはあるんですが、「伝統芸能実習」は構想何年でしたっけ?2年?3年?
大谷津早苗先生:いやいや、最初にこの授業をやりたいなと思ったときから考えると、構想5年ですね。
松田:5年間ですか!授業を準備するにあたって、どんな苦労がありましたか?
大谷津:やはりモノですよ、モノ。カシラを揃え、衣装を揃え、手足を揃え、毎年少しずつ必要な道具を揃えていって、5年かけてようやく一場面できるだけの道具が揃いました。古いカシラを再現して、再び作るということ自体が私の研究対象だったわけですけどね。
松田:そう考えるとイケメン君たちも満を持して登場!という感じがしますね。
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↑ ↓ 表情豊かなイケメン君です。実際に操ってみたくないですか!?
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松田:そういや人形浄瑠璃は黒子を着て操作するんですよね?
大谷津:そうですよ。だから黒子も注文して買ってありますよ。
松田:学生たちが黒子になるんですね笑 「伝統芸能実習」は何年生にとって欲しい授業ですか?
大谷津:1年から4年までどの学年の学生に受講してもらっても大丈夫だと思っています。「伝統芸能実習」は「日本芸能史」や「芸能史基礎」と関連の強い授業ですが、「日本芸能史」や「芸能史基礎」で人形浄瑠璃の背景を学んでから「伝統芸能実習」で実際に演じてもらってもいいですし、逆に先に「伝統芸能実習」を体験してから座学の授業を取ってもらってもいいかなと思います。特に「芸能史基礎」では下中座の方への聞き書き調査などもやっていますので、あわせて受講してほしいですね。
松田:今回ご指導いただく下中座というのは?
大谷津:国指定の無形重要文化財でもある相模人形芝居をなさっている、小田原の5座があるのですが、そのなかの1座です。下中座には、今までも「伝統文化の現場」で、学生たちに人形遣いをご指導いただいていたのですが、今回は5日間連続で本格的にご指導をお願いすることになりました。
松田:なるほど、とてもありがたいお話しですね。集中講義なので8月4日から8日までの5日間にわたって、2限・3限・4限の連続講義を受けることになるのですが、どんな感じで勉強を進めるんですか?
大谷津:午前中(2限)は座学で人形遣いについてレクチャーを受けます。そして午後は3限・4限を使って、実際に人形を動かしてみるということになります。
松田:濃密な5日間になりそうですね!実際に授業を受けてみるとどんな力がつきそうですか?
大谷津:普段勉強する人形浄瑠璃というのは鑑賞する側の視点が中心になるわけですが、「伝統芸能実習」を受けると「演じ手からの視点」を獲得することができます。芸能を学ぶ上で、とても貴重な経験になると思いますよ。
松田:これは是非学生たちに受講してほしい授業ですね!大谷津先生、どうもありがとうございました。
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大谷津先生とお話しした後、人形の持ち方を知っている助手さんに教えていただいて(そういうことを知っているスタッフがしれっといるところが歴史文化学科の奥深さでもあります笑)、松田もちょっとだけ持たせてもらいました。下の写真、ただ人形と並んで撮っているだけのように見えますが、実は少し浮いています。お、お、重い!!
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「伝統芸能実習」の授業登録は6月20日まで。
研究館5階教授室で受講申し込みを受け付けておりますので、興味のある学生は今すぐGO!!
(松田忍)
【歴文生による授業紹介シリーズ】西洋史
皆さん、こんにちは!歴文2年のS.Nです。
歴文生による授業紹介シリーズも今回で第5弾となりました!!
「西洋関係の授業紹介はないの?」と思っていた皆さん!お待たせいたしました。
第5弾では小野寺拓也先生の「西洋史」をご紹介します。
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~~授業紹介~~
この授業では前期は古代ギリシア・ローマの時代から中世までを勉強します。毎回その時代の中で特に重要なテーマを3.4個先生がピックアップし、そこを中心に授業が進んでいきます。
そして、なんとこの授業は・・・
映像と画像を駆使した授業!!なんです!
勉強している項目に関係がある映画やドラマの映像を毎回10分ほど鑑賞したり、スライドに関係する図や人物などが映し出されるので、より授業内容がイメージしやすくなっているのです!受講している学生からも「わかりやすくて楽しい。」「映像を活用しているのが良い!」などの意見があがっています。
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~~小野寺先生にインタビューをしてきました!~~
――こんにちは!今日はよろしくお願いします。
先生「お願いします。」
――早速ですが、授業について質問をします。まず、この授業の狙いはなんでしょうか?
先生「そうですね。まず1つ目は、僕はドイツの近現代史が専門なので古代史・中世史は専門外なんですが、ヨーロッパ人にとって古代ギリシア・ローマ、中世というのは今でも重要な要素なんですね。だからヨーロッパを知るためにこの時代を学ぶことはとても大切なことなんです。僕はこの授業を通じてなぜ古代・中世を学ぶことが重要なのかを伝えていきたいと思っているんです。」
――なるほど!今を生きる私たちにも関係することなのですね。
先生「そして2つ目は、映画を授業で使うことによって学生みんなにこんなに素晴らしい映画があるということを知ってもらいたいんです!映画をゆっくりみることが出来る時間が取れるのも学生のうちだけだと僕は思うんです。だからぜひ学生のうちに色々な映画をみてもらいたいですね。3つ目は単純に西洋を面白いと思ってもらいたいですね。それに尽きます!」
――「面白いと思う」のは重要なことですね!では先生おすすめの映画はなんですか?
先生「おすすめの映画はたくさんあるのですが、ローマに限って言うと『ベン・ハー』、『グラディエーター』、『スパルタカス』の3つですかね。とにかくたくさんの映画をみてください!」
――次に、授業のテーマはどのように決めているのですか?
先生「教科書的なただの通史の授業にならないようにとは心掛けています。また、物事をエピソードとしてはなく社会全体や構成がクッキリと見えるようなテーマにしています。」
――そうなんですね!では、先生が受講している学生に求めることはなんですか?
先生「とにかく面白いと思ってもらえれば、第1目標は達成です。その上で“面白い”ということも単にネタとして”Funny”の面白いではなくて、当時の社会を知ることでなるほど!という、英語でいうと”Interesting”の面白さを感じてほしいと思っています。」
――それでは最後にブログの読者に一言お願いします。
先生「自分たちが特別かどうかは他人と比較して初めて分かるものなんですよ。だから、自分たちを知るために西洋史・東洋史を学ぶということはとても重要なことなんです!ですから日本史を勉強したいと思っている人こそ西洋や東洋の歴史を学ぶことが重要なことなんじゃないかと思います。」
――小野寺先生、ありがとうございました!!
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いかかでしたでしょうか?自分たちを知るためにも、是非西洋史の授業を取ってみてはどうでしょう(#^^#)?最後までご覧いただきありがとうございました!!
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授業紹介記事をまとめて読みたい方はこちらをどうぞ!
第1回特殊研究講座が開催されました
オープンキャンパス情報☆Part3☆
7月のオープンキャンパス![sun]()
平成26年7月20日(日)10:00~15:00
オープンキャンパスでは皆さんの質問に歴史文化学科の先生や学生がこたえてくれます
わからないことや知りたいことをどんどん聞いてみて下さい
歴史文化学科ブース
小泉玲子 先生(日本考古学)
学科説明(11:15~11:30)
植松勇介 先生(日本美術史)
場所:研究館2階 K2L03教室
体験授業(11:30~12:15)
小野寺拓也 先生(西洋史) 「ナショナリズムって何だろう」
場所:研究館2階 K2L03教室
授業内容:オリンピックやワールドカップになると、わたしたちは自国選手の成績に一喜一憂します。なぜわたしたちは、顔見知りでもない人のメダル獲得でこれほどまでに喜ぶことができるのか。その点をまず不思議に思うところから、この授業は始まります。
AO入試受験相談
武田昭子先生(文化財保存修復学)
山本暉久先生(日本考古学)
小野寺拓也先生(西洋史)
予告
8月も掛川典子先生(比較女性論史)、野口朋隆先生(日本近世史)の体験授業を予定しています
オープンキャンパス情報☆part4☆
8月のオープンキャンパス![school]()
オープンキャンパスでは皆さんの質問に歴史文化学科の先生や学生がこたえてくれます
わからないことや知りたいことをどんどん聞いてみて下さい
8月は2日間ありますので皆さんのお越しをお待ちしています!
①平成26年8月23日(土)10:00~15:00
歴史文化学科ブース
松田 忍 先生(日本近現代史)
学科説明(11:15~11:30)
野口朋隆 先生(日本近世史)
場所:研究館2階 K2L03教室
体験授業(11:30~12:15)
掛川典子 先生(比較女性史論) 「比較女性論から読む『青鞜』」
場所:研究館2階 K2L03教室
授業内容:『青鞜』が発刊されたのは1911年。しかしそこに記された女性たちの声はいまだ魅力的です。同時代に欧米で盛んに論じられていた新しい女性論を研究している立場から、この『青鞜』の興味深い文章を読み解いてみます。
AO入試受験相談
掛川典子 先生(比較女性史論)
野口朋隆 先生(日本近世史)
安蔵裕子 先生(服飾文化史)
②平成26年8月24日(日)10:00~15:00
歴史文化学科ブース
吉成 薫 先生(オリエント史)
学科説明(11:15~11:30)
松田 忍 先生(日本近現代史)
場所:研究館2階 K2L03教室
体験授業(11:30~12:15)
野口朋隆 先生(日本近世史) 「都市江戸の発展と文化の成熟」
場所:研究館2階 K2L03教室
授業内容:世界でも有数の人口と規模を誇った都市江戸が、そこに住む人々とどのように関わり合いながら拡大し、さらに現在においてもなお人々の興味を引きつける文化をつくりだしていったのか学ぶことを目的とします。
AO入試受験相談
植松勇介先生(日本美術史)
野口朋隆先生(日本近世史)
松田 忍先生(日本近現代史)
東明学林より・・・
諏訪原遺跡発掘調査【第1弾】
こんにちは
日本考古学ゼミの4年生です
現在、私たちが調査しているのは山梨県北杜市上神取にある諏訪原遺跡という縄文時代中期後半の環状集落址です。
平成26年度は第8次調査になります。
・・・発掘調査といってもなかなか想像しづらいですよね
そこで、私達が毎年行っている調査の流れについてご紹介します
まず、今年の調査期間は8月10日~24日で、前半後半に1週間ずつメンバーをかえて行います。
今年の調査は無事終了しました
では、調査団の1日のスケジュールをご覧ください
6:45 起床
朝食までに身支度を整えます
係によっては7:00からお仕事があります
7:20 朝食・諸連絡
宿の方が作ってくださった美味しいごはんを食べて1日の作業を乗りきります(笑)
8:00 機材などの準備
現場の作業に次ぐ力仕事です。
8:15 宿舎出発
宿から発掘現場までは貸切バスで送迎してもらいます!!
9:00 作業開始
日よけのためのテントを張ったり、持ってきた機材を運んだり、遺跡にかけてるブルーシートも自分たちではがします!
16:30 作業終了
出土した遺物を持って寄宿します
今年出土した大物の土器です!
18:30 夕食・諸連絡
朝と同じでおいしい夕食です
20:00 ミーティング
1日の成果報告と翌日の作業の確認を行います。土器の説明を山本先生がしてくださったりもします!
ミーティング後は係ごとにお仕事します。
23:00 就寝
いかがでしたか?
発掘調査について想像できたでしょうか
第2弾では前半発掘調査に参加した学生たちにインタビューしてみたいと思います!
以上、4年生からでした~
諏訪原遺跡発掘調査【第2弾】
前回に引き続き、日本考古学ゼミの4年生です

≪1・2年生(初参加)≫
・初めての発掘で土器や黒曜石が出てきて嬉しかったけど、その後図面の作成などがあり、学校の勉強会で事前学習をしていたが、現場での作業は予想以上に大変だった。掘って終わりじゃないと改めて実感した。
・宿舎のご飯が美味しかった!
・土嚢運びなどの力仕事があって疲れたけど、楽しかった!
・宝探しみたいだった。
・自分が掘った所から土器が出てくるのが凄く嬉しいし、楽しい!
・力仕事に加え図面等の細かい作業など、毎日体力を消耗するけれど、自分の手で遺物を出土させるという事自体が一番の元気の源なので、疲労よりも期待や楽しさが勝っていた。
・発掘調査は「発掘をやりたい!」という人の集まりなので、現場の作業以外でも意気投合することが多く、皆で何かをやるという楽しさがある。
・昨年度は後半組として参加したが、今年度に前半組として参加したことで、昨年自分が掘った箇所を引き続き掘り進めることができたため、継続して参加した甲斐があった。
≪留学生≫
・現場では一生分の汗をかいたと思う。整理作業で土器の拓本をしたことはあったが、現場で本物を見て「本当に出るんだ~!」と驚いた。
・私たちが普段歩いているような地面の下から遺跡が出てきたことに感動した。
・昔の人はとても美しいもの(細かい土器の文様など)を作るからビックリ。
≪院生≫
・新しい所を発掘し、出したから(一昨年から遺跡内の発掘場所が変わった)続きをやりたい、もっと新しい事を知りたいと思った。
・座学とは違う楽しさが発掘にはある。実際にやってみる事で、授業の内容を実感出来るのが発掘調査の何よりもの醍醐味。
Q2.どうして発掘調査に参加してみようと思いましたか?
≪1・2年生≫
・学内に置いてあった昨年度の調査概報を見て面白そうだと思った。
・元々考古学に興味があって、発掘に行きたいと思っていた。昭和女子大学を選んだのも発掘調査に参加できると聞いていたため。
・普段出来ないことだから、やってみたかった。
・発掘と聞くと自分とは遠い世界のように感じてしまうが、自分でも参加できると知ったから。
・祖母の家の近くに岩宿遺跡があって、よく遊んでいたから興味が湧いた。
・大学に入学して、新しいことに挑戦してみたかった。
・小さい頃に、中国のTVで日本のお寺の修復作業を見て感動して、日本で文化財に関する勉強をしたいと思っていた。
・元々世界の考古学に興味があって、留学したら発掘調査に参加してみたいと思っていたので、実際に日本に来て発掘調査に参加し、その夢が叶った!
≪3年生≫
・ちょっとしたきっかけでも良いから、興味を持って参加してみてほしい。考古学に限らず、歴史好きの皆さんにとっては絶対に楽しい調査になるはずなので、来年はぜひ一緒に発掘しましょう!
≪院生≫
・ちょっとでも興味を持ったら来て欲しい!
・授業とは全然違い、実際にやってみないと分からないことが沢山あるので、ぜひ来年は現場に来て歴文生の標語である「手で考え、足で見よう」を実践してみてほしい。
また、最後に大学院の先輩方にみなさんが一番気になっているであろう質問をしてみました
Q.土器と礫(石のこと)の見分け方はありますか?
・泥を落としてみて文様があるなら土器。文様がなくても割れ目からある程度の推測はできる。
・土器であれば裏になで跡などの製作時の痕跡が見られる。
・石器であれば加工した後に何の用途のために打ち欠いたのかを見ることで判別ができる。
以上今年度参加の4年生からでした~


椎葉巡見ダイジェスト・1日目 ~水は生きている~
今年度も『民俗研修旅行 椎葉巡見』が行われました
『椎葉巡見』は、渡辺伸夫先生(元歴史文化学科教授)と大谷津早苗先生のご指導の下実施している宮崎県椎葉村を対象としたフィールド調査旅行です。本年度は、有志の学生12名が参加して8月22日~25日の日程で行われました。
『椎葉巡見』について、参加した学生から歴文ブログに記事が寄せられましたのでご紹介します
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いよいよ今日から椎葉巡見がはじまります。午前中は雨が降っていたということで天候が心配されましたが、昼過ぎに到着した熊本空港は見事な快晴!ここから車で椎葉村に向かいます
椎葉村で最初に伺ったのが「尾前豆腐店」で、菜豆腐づくりを見学しました。これは平家かぶの葉を混ぜ季節の野菜をちら した豆腐で、観光客に人気があります。私達 もできたての温かい豆腐を頂きました。
続いて「しんすい椎葉本店」に伺い、店主の 尾前賢了さんのお話を伺いました。しんすい椎葉本店は尾前地区の天然湧水をボ トリングし販売しているお店です。
賢了さん曰く「水は生きている」ため、加熱すると分子の構造が崩れてしまうのだとかなので加熱せずに出荷できる椎葉の天然水は とても貴重なものだそうです。実際に飲ませて頂いた水はふわふわした優しい口当たりで とてもおいしかったです
夕食は天ぷらや煮物などの豪華な食事で、尾前秀久さんのお話を伺いながら頂きました。
秀久さんは公民館の館長などを歴任されたり 消防団にも長らく勤められたりと多彩な方 で、尾前地区の昔話や料理についてなど様々 なことをお話頂きました
この食事で一番印象に残ったのは何と言って もそのメニューです
夕食を頂いた場所には 囲炉裏があったのですが、その囲炉裏を使ってあぶり豆腐やヤマメなどを調理して頂いたほか、イノシシやシカの肉もご馳走になりました。
イノシシもシカも食べるのははじめてで、骨ごと渡された時には驚きましたが、食べてみると思ったほど臭みもなく美味しく頂きました
椎葉巡見ダイジェスト・2日目 ~おさらんものはねがいもうさん~
前回に引き続き、『椎葉巡見』についてご紹介します。
今回は2日目の様子をお届けします
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巡見2日目は「民宿魁」の朝食からスタートし、尾前神社を見学しました。
見せて頂いたのは山の麓に降ろしてきたという神社の奉殿部で、 神楽を奉納するため太鼓なども置いてありました
次に不土野庄屋屋敷と盛田豆腐店に伺いました。
庄屋屋敷は文化庁に登録有形文化財として登録されていて、昔ながらの椎葉の屋敷の形を残しつつ今なお人が住んでいるという珍しい所です
柳田國男ゆかりの地でもあり、椎葉にまつわる文書も多く残されています。お隣の盛田豆腐店 では豆腐と豆乳を試食させて頂きました。
その後は上椎葉に移動します
ここではちょうど貴乃花部屋の力士の方たちが夏合宿をしていて、ちゃんこの振る舞いがあったため、それを昼食に頂きました。
そのあとは休憩時間、散策に出かけたりお土産を買ったり…宿の近くで川遊びをする人も多かったです
休憩の後は椎葉民俗芸能博物館を見学し、甲斐眞后さんと綾部正哉さんにお話を伺いました。
甲斐さんは向山地区出身の椎葉村教育委員長で、椎葉民俗芸能博物館や椎葉村の産業、向山地区の盆行事についてお話して下さいました。
綾部さんは宮崎県から椎葉に移り住まれた方で、椎葉村の教育に携わりながら「綾心塾」の塾長もされている方で、椎葉の風土と魅力について お話頂きました。
そのお話で一番印象に残ったのが、椎葉の方々の精神に関するお話です
椎葉の方々は猟で獲物が仕留められなかったとしても、「山の神が与えて下さらなかった」とだけ言うのだそうです。穫れなくてもねだらない ことを方言で「のさらんものはねがいもうさん」と表現するそうで、椎葉に今なお残る古き良き日本の精神を垣間見ることができました